転倒した際に捻って出現した手首の痛み
症状
ヨガの教室で、四つん這いから右手と左足を伸ばすポーズに変わる瞬間に転倒した。
左手を床に着いたまま、肘を身体に抱きこむ形で手首を捻ったため、小指から肘にかけて痛みが出現していた。
手首を反る(背屈)動作で「ズキッ」っと、最も痛みが出現する。
自然にしていても、手指のこわばりと手首の中心辺りに痛みを感じることがある。
お皿を持つ動作でも痛みが出現するため、家事全般をご主人に任せている。
長期間、このような痛みが続き家族に迷惑をかけられないと考え、以前腰痛でお世話になった鍼施術を受けることにした。
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来院者
女性
60 代
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期間
2019年1月 ~ 2019年2月
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頻度
週1回程度
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通院回数
2回
施術と経過
転倒した経緯から、症状の性質を調べると背中の筋肉と小指に緊張がみつかった。
その筋緊張を緩めるため、肩と背中にあるツボへ鍼をおこなうと手首が軽くなり指にあったこわばりを感じなくなった。
まだ手首を反る動作で手首の小指側と肘に痛みを訴えたため調べると、肘・手首間の筋肉に緊張が残っていた。
肩甲骨の内側と外側にあるツボへ鍼をおこなうと、手首を反る動作が楽に出来るようになった。
一週間経過をみて来院。
家事全般、日常動作に問題がなかったため、再発予防の鍼をおこない、今回の施術は終了した。
使用したツボ
まとめ
訴えである痛みに注力していると、今回のような速やかな改善は難しかったと思われる。
今回の施術は、床から身体へ進入してきた衝撃を丁寧に検証し、その衝撃がどこまで及んでいたかを割り出せたことが決め手だった。