嘔吐とめまいを伴う、こめかみと後頭部の痛み
症状
1ヶ月ほど前に家庭内で大変なことがあり、その直後から頭痛とめまいを発症。
頭痛はこめかみと後頭部にあり、こめかみは脈を打つようにズキズキと痛み、後頚部は常に重い。
頭痛がある時は一点を見つめていることが辛い。めまいはエレベーターに乗っているような感覚。吐き気を伴い、2回嘔吐した。
2週間前には胸の痛みと呼吸の苦しさが加わり、4日間続いたため病院で検査を受けたが異常なし。
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来院者
女性
30 代
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期間
2014年5月
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頻度
週1回程度
施術と経過
坐骨のすぐ下(脚の付け根)のツボ、そして左の頚の緊張を解く手のツボを選んだ。
また、月経によって体調が崩れないように子宮の血流改善を意識したツボを使った。
2週間後、2回目の来院時には、めまい、吐き気が消え、頭痛は1/2以下になっていた。
息苦しさは時々出る程度。その時、ちょうど月経直前でイライラがあり、月経時特有の腰痛が出ていた。
1回目と同じ方針で施術を行い、さらにそこから10日後、頭痛(後頭部の重さ)が時々出る程度の症状に。
その後も、腰部、骨盤周辺のツボを使いながら肩(肩甲骨)の緊張を解くように調整したところ、4回目の直後から症状が消失した。
その後、体調を安定させるために1週間後、2週間後に2回の施術を行って終了した。
まとめ
これだけの症状を抱えつつも、検査で異常が見つからないケースは珍しくないように思う。
もともとある体の癖に精神疲労や肉体疲労が重なって、一気にあふれ出るかのように症状が飛び出してしまったのであろう。
こうした症状では、一つ一つの症状を個別に対処することよりも、体力の回復と精神の安定に主眼を置いて、施術を行う方がよい結果が得られることが多い。
担当スタッフ
栗原誠