宴会の翌日に襲われた寝違え
症状
宴会に参加し深夜まで飲酒した。泊まり込みだったため宴が終わると部屋へ戻り、そのまま寝てしまった。翌朝、目が覚めると首を動かすことが困難になっていた。同部屋の人からは「あなたの首はどこへいったの?」と言われるくらい、乱れた寝相であったと言う。どの方向にも首を動かすことが出来ない状態であり、通院歴がある当院へ連絡をいただいた。
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来院者
女性
50 代
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期間
2018年10月 ~ 2018年10月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
寝るときや動作が加わると頸に痛みが走る。
そこで頸部の緊張から両足のツボへ置鍼をした。すると怒り肩のようにすくめていた肩がストンと落ち、乱れていた呼吸も穏やかになった。
首の動きを確認すると特に右回旋時に右側の首が痛くなる症状が一番気になった。小指にある頸部と対応するツボに鍼をすると回旋がしやすくなった。さらに、頸部の緊張から対応する背部のツボと手の甲のツボを加えた。
再度チェックすると左右同じくらい回旋が出来ており、大幅に改善されたため施術を終えた。
使用したツボ
まとめ
本来楽しむはずだった宴会が痛み要因となってしまいました。お酒を飲み酔った状態で寝てしまうと普段ブレーキをかけているものが効かなくなり、過度に動くことで翌朝の“動くと痛い”になってしまいました。
最初の置鍼をしたときに大きな緊張が抜け、患者さん自身が落ち着きを取り戻したことが本症例のポイントであります。
寝違え場面に遭遇すると動かすこと自体が恐怖に感じる事もありますが痛くない動作と痛い動作をしっかりと区別し、患者さんと一緒に施術方針見つめることが大切と思います。