NEW突然の動悸と胸痛を伴う不安感
医師による診断:異常なし
症状
40代の女性が、1ヵ月前から突然現れる動悸と胸痛を主訴として来院した。症状は予測できないタイミングで突然発症し、不安感を伴うため、日常生活や仕事に支障をきたしていた。医療機関での検査では異常は認められなかった。随伴症状として、不眠、突然襲ってくる不安感、手足の冷えがあった。初診時の触診では、腹部に硬結が認められ、足の冷えが顕著であった。また、後頭部にモヤモヤ感を訴えていた。これらの所見から、自律神経の乱れによる症状の疑いと考えられた。
-
来院者
女性
40 代
-
期間
2024年1月
-
頻度
週1回程度
-
通院回数
21回以上
施術と経過
初回施術では、精神安定を目的として頭部のツボに鍼をし、呼吸改善のために背部と手足のツボに施術をした。さらに、動悸改善のために背部のツボ、足の冷え改善のために下腿のツボに鍼をした。初回施術後、その日の晩はよく眠れ、動悸と胸痛は現れなかった。2回目以降は自律神経を整える施術を継続した。施術効果には波があったものの、徐々に改善が見られた。胸痛は早期に消失し、不安感や胸苦しさも次第になくなっていった。睡眠も弱い睡眠薬でよく眠れるようになった。施術期間中、天候不良時に呼吸が浅くなったり胸苦しさが出現することがあったが、内耳の通りを良くする施術を加えることで改善した。20回の施術を経て症状は大幅に改善し、現在は健康維持のため月1回程度の通院を継続している。
まとめ
突然現れる動悸と胸痛を主訴とし、医療機関での検査では異常が認められなかった症例に対して、自律神経を整える鍼施術を行った。頭部、背部、手足、下腿のツボへの施術により、精神安定、呼吸改善、動悸改善、冷え改善を図った。初回施術から効果が認められ、20回の施術を通じて症状は大幅に改善した。特に胸痛は早期に消失し、不安感や不眠も徐々に軽減した。天候による症状の変動に対しては、内耳の通りを良くする施術を追加することで対応できた。本症例では、自律神経の調整を主眼とした継続的な鍼施術が、検査で異常が認められない不定愁訴の改善に有効であることが示された。現在も健康維持のための定期的な施術を継続している。
担当スタッフ
院長 丹羽裕樹


















