NEW持続する吐き気と胃の不快感、食欲不振
医師による診断:機能性ディスペプシアの疑い
症状
50代女性。3~4年前から食欲不振と吐き気が良くなったり悪くなったりを繰り返していた。食べ物を見ると気持ち悪くなり、常に吐き気がある状態が続いていた。仕事中に吐き気が強くなり早退してから休職中である。胃腸科で検査を受けたが胃には特に問題がなく、機能性ディスペプシアの疑いと診断された。心療内科では自律神経が乱れているとのことで抗不安薬が処方されていた。症状に伴い全身の倦怠感も訴えていた。初診時の触診では、鳩尾から臍上までの腹部の緊張が強く、背中の緊張も顕著であった。
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来院者
女性
50 代
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期間
2026年1月 ~ 2026年2月
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頻度
週2~3回
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通院回数
8回
施術と経過
初回施術では、胃の周辺の緊張を緩めるために手、足、背中のツボに鍼をした。施術後、胃のあたりがスーとする感じがするとの感想が得られた。2回目以降も初回同様の施術を継続した。施術を重ねるごとに徐々に食欲が出てきて、吐き気や胃の不快感も軽減していった。施術期間中、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返したため、できる限り運動をして体を動かすこと、家にばかりいないで外に出ることをお願いした。8回の施術で胃の症状はなくなった。
使用したツボ
まとめ
本症例は、3~4年前から続く食欲不振と吐き気を主訴とする50代女性である。医療機関では機能性ディスペプシアの疑いと診断され、自律神経の乱れも指摘されていた。腹部と背中の緊張が強く認められたため、胃の周辺の緊張を緩和する目的で手、足、背中のツボへの施術を行った。施術を重ねるごとに食欲が回復し、吐き気や胃の不快感が軽減していった。施術期間中は症状の波があったが、運動や外出を促すことで生活リズムの改善も図った。8回の施術により胃の症状は消失し、日常生活への復帰が可能となった。腹部と背中の緊張緩和を中心とした施術が、機能性ディスペプシアの疑いのある症状の改善に有効であったと考えられる。















