NEW常に感じる腹部の張りと胃の重だるさ、食後に悪化する吐き気
医師による診断:機能性ディスペプシア
症状
来院の1年半前から吐き気、食欲不振、胃の重だるさ、お腹の張り感、不眠、便秘の症状が続いていた。症状は常に感じられるが、特に食後に強く現れ、毎日の食事が苦痛となっていた。医療機関で機能性ディスペプシアの疑いと診断され、薬物療法を受けたが改善は見られなかった。初診時の触診では、腹部の胃の付近が硬く、腹部全体に力が無い状態であった。また体重減少も認められた。主な症状は腹部の張り、胃の重だるさ、吐き気であり、これらに加えて便秘と不眠も併発していた。
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来院者
男性
70 代
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期間
2025年9月
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頻度
週1回程度
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通院回数
10回
施術と経過
初回の施術では、両前腕、下肢、背中、臀部のツボに鍼をした。初回施術後、よく眠れたとの報告があったが、胃の調子に変化は見られなかった。このような症状はすぐに結果が出ない場合も多いため、2回目以降も同じ方針で施術を継続し、自宅での施灸も勧めた。施術を重ねるごとに徐々に症状が改善され、8回目の施術後には吐き気と便秘が改善された。胃の重だるさ感も起床時のみとなった。11回の施術後には、外食しても美味しく感じられるようになり、胃の重さや張り感もほぼ消失した。施術期間中、調子に乗って食べ過ぎたことで気持ち悪さが再燃したため、食事の量、温度、咀嚼、口中衛生について指導を行った。
使用したツボ
まとめ
機能性ディスペプシアの疑いによる吐き気、胃の重だるさ、お腹の張り感に加え、便秘と不眠を伴う症例に対して鍼灸施術を行った。症状の背景には自律神経のアンバランスがあると考えられたため、消化器症状と自律神経症状を同時並行的に治療する方針をとった。初回施術後から睡眠の質が改善し、8回目で吐き気と便秘が改善、11回目で胃の症状がほぼ消失し、食事を楽しめるようになった。施術期間中の食生活指導も効果的であった。現在も2週間ごとに通院を継続し、良好な状態を維持している。胃腸症状と自律神経症状を包括的に捉えた治療アプローチが奏功した症例である。
担当スタッフ
院長 丹羽裕樹

















