NEW就寝時と食事で悪化する原因不明の下腹部痛
症状
30代女性が下腹部の痛みを主訴として来院した。昨年4月頃から急に体調を崩しやすくなり、季節の変わり目に特に症状が顕著であったことから、自律神経の乱れが関係している可能性が考えられた。最近では症状が強くなり、特に夜中の就寝時や食事の際に下腹部の痛みが増強するようになった。就寝時の痛みが酷く、十分な睡眠が取れない日が多く、日常生活に支障をきたしていた。昨年4月と直近に医療機関を受診したが、検査では異常が認められず、原因は不明のままであった。初診時の触診では、腹部全体に緊張が認められ、圧痛も確認された。
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来院者
女性
30 代
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期間
2025年6月 ~ 2025年8月
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頻度
週1回程度
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通院回数
5回
施術と経過
初回施術では、主に足回りのツボを使用し、下腹部の緊張緩和を促す施術を行った。施術直後から腹部の緊張と圧痛が緩和されたことを症例者は実感し、その後就寝時の腹痛は消失したとの報告を受けた。2回目の施術時には、就寝時の痛みは消失していたものの、食事時の痛みがたまに残存していた。そのため、腹部のハリ感を診察し、緊張が強い部位に対応した施術を行った。3回目の施術時点では食事時の痛みもほぼ消失した。その後、2週間後に一度痛みが出現したが、施術を行うことで改善し、その後約1ヶ月間隔が空いても調子が良好であったとの報告を受けた。合計5回の施術で症状は大幅に改善した。
使用したツボ
まとめ
季節の変わり目に体調を崩しやすく、医療機関では原因不明とされた下腹部痛に対して、足回りのツボを中心とした施術を行った。初回施術で就寝時の痛みが消失し、その後腹部の緊張が強い部位に対応した施術を重ねることで、食事時の痛みも改善した。5回の施術を通じて症状は大幅に改善し、施術間隔を空けても良好な状態が維持された。本症例は、自律神経の乱れが関与していると考えられる腹部症状に対して、足回りのツボを用いた施術が有効であったことを示している。医療機関で原因が特定できない症状に対しても、鍼灸施術が選択肢の一つとなり得ることが示唆された。
















