NEW前屈時に発症した右仙腸関節部のジクジクとした腰痛
症状
30代女性。立ち仕事に従事している。今朝、自宅で下の物を取ろうと手を伸ばした際に右腰部にピキッとした痛みが走り、ぎっくり腰を発症した。痛みは右の仙腸関節部を中心に生じており、ジクジクとした性質である。動作時に特に痛みが増強し、座位では背中を真っすぐに伸ばすことができず、腰を丸めた姿勢を取らざるを得ない状態である。腰の動きに伴って痛みが生じるため、すべての動作に恐怖心を抱いており、低い所から立ち上がることや胸を張って歩くことが困難である。立ち仕事により日常的に仙腸関節部に負担がかかっていたことが背景にあると考えられる。
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来院者
女性
30 代
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期間
2025年12月 ~ 2025年12月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時の触診では、仙腸関節部に強い緊張を触知した。坐位では背中を伸ばして座ることができず、腰を丸めた姿勢となっていた。立位での腰部伸展動作には明らかな制限が認められた。まず仙腸関節の緊張に関連した背部のツボに鍼をしたところ、坐位時に伸ばせなかった腰を伸ばして座ることが可能となった。しかし立位での腰部伸展動作では、腰椎下部および上部腰椎にやや緊張が残存していたため、関連する臀部と膝裏のツボに鍼をした。その結果、残存していた緊張も解消され、腰部の動きが改善した。初回の施術で症状は改善し、その後の症状に関する報告はない。
使用したツボ
まとめ
立ち仕事による仙腸関節部への慢性的な負担が背景にあり、前屈動作をきっかけとして右仙腸関節部を中心としたぎっくり腰が発症した症例である。仙腸関節の緊張に対して背部のツボへ施術したことで坐位姿勢が改善し、さらに臀部と膝裏のツボへ施術することで腰椎部の残存する緊張も解消された。段階的なアプローチにより、初回施術で動作時痛や可動域制限が改善し、日常生活動作への支障が解消された。立ち仕事という職業的要因を考慮すると、今後も同様の負担が蓄積する可能性があるため、定期的なケアや姿勢指導が再発予防に有効であると考えられる。
担当スタッフ
洲崎 和広








