NEW左脚全体の感覚鈍麻と動作時に強まる腰痛・臀部痛
症状
30代男性が、一週間前の仕事中に左脚全体の感覚鈍麻と腰痛を自覚した。工事現場で木材や廃材をトラックで回収する作業に従事しており、重労働が発症の契機と考えられる。左脚全体の感覚が鈍く、鈍い腰痛を伴い、身体全体の倦怠感も訴えていた。動作時には強い痛みが生じ、静止時は感覚の鈍麻が持続する状態であった。左脚の感覚鈍麻により患側への体重負荷が困難で、身体を支持できない状態となっていた。左右の感覚差による不快感も強く、腰痛のため思うように動作できない状況であった。半年前に同様の症状で腰椎椎間板ヘルニアの疑いと診断されており、今回も同様の病態が推測されたが、医療機関は受診していなかった。腰痛に加えて臀部痛も認められた。
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来院者
男性
50 代
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期間
2025年11月 ~ 2025年12月
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頻度
週1回程度
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通院回数
4回
施術と経過
初診時の触診では、腰部の伸展動作時に痛みが誘発され、大腿部の筋緊張が顕著であった。初回施術では、関連する背中と腰部のツボに鍼をした。施術直後、腰部の動作時痛は消失し、痺れ感は半減した。2回目以降は、臀部の緊張を緩和し、下肢への神経と血液の流れを改善する方針で施術を継続した。1回目の施術後、大腿部外側の感覚が回復した。2回目では症状が脛や膝の内側中心の感覚鈍麻へと変化し、3回目で内側の脛のみとなった。3回目の施術後には、それまで困難であった患側への荷重動作が可能となった。4回目の施術で痺れ感は完全に消失し、施術期間中に症状の再燃や新たな症状の出現は認められなかった。
使用したツボ
まとめ
重労働による腰椎椎間板ヘルニアの疑いに伴う左下肢の感覚鈍麻と腰痛に対し、背中と腰部のツボへの施術を中心に、臀部の緊張緩和と下肢への神経・血液循環の改善を図る治療を行った。4回の施術により、大腿部外側から徐々に内側へと感覚が回復し、最終的に痺れ感は完全に消失した。3回目の施術後には患側への荷重動作が可能となり、日常生活動作の改善が認められた。腰部の動作時痛も初回施術で消失し、その後の再燃はなかった。本症例では、臀部の筋緊張を緩和することで神経圧迫が軽減され、段階的な症状改善が得られたと考えられる。重労働に従事する患者に対しては、再発予防のための生活指導も重要である。
担当スタッフ
洲崎 和広












