NEW喉の違和感が続き声が出しにくい
症状
40代女性が喉の違和感を主訴に来院した。約3ヶ月前から喉周りに常に違和感があり、話す際に不便を感じていた。耳鼻咽喉科を受診したが異常は認められず、その後内科で食道裂孔ヘルニアの疑いと診断され投薬治療を受けたものの、症状の改善は見られなかった。喉周りの違和感は常に存在し、日常生活において会話時の支障が続いていた。初診時の触診では、喉周りに明らかな緊張が認められた。
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来院者
女性
40 代
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期間
2025年5月 ~ 2025年5月
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頻度
週2~3回
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通院回数
3回
施術と経過
初回施術では、体全体のリラックスを促した後、喉周りの緊張と関連が深い手や足のツボに鍼をした。施術後、症例者は喉周りが少し楽になったと報告した。2回目の施術時には調子よく過ごせていたが、胃酸が上がってくる感じから再度喉周りが気になるとのことで、お腹周りへのアプローチも加えた。3回目の施術時点で、症例者から声が出しやすくなっているとの報告を受けた。
使用したツボ
まとめ
本症例は、医療機関での検査や投薬治療で改善が見られなかった喉の違和感に対し、鍼施術が有効であった事例である。喉周りの緊張に対して手や足のツボへの施術を行い、さらに逆流性食道炎様の症状に対してお腹周りへのアプローチを加えることで、3回の施術で声の出しやすさの改善が得られた。喉の違和感という症状に対し、局所だけでなく全身のバランスを整える施術が効果的であったと考えられる。西洋医学的アプローチで改善が見られない症状に対して、鍼施術が選択肢の一つとなり得ることが示唆された。





















