NEW動作時に増強するズーンとした左腰痛
症状

技術職に従事する方が、3日前から朝の起き上がり動作時に左腰部の痛みを自覚した。症状は徐々に改善傾向にあったものの、後屈などの動作時に痛みが残存していた。痛みの性質はズーンとした重だるい感覚で、特に起き上がりや立ち上がり動作時に増強した。医療機関での受診歴はなく、他の随伴症状も認められなかった。
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来院者
男性
50 代
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期間
2025年10月 ~ 2025年10月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時の所見では、腰部伸展時の痛みと左仙腸関節部の緊張亢進が確認された。職業柄、手先と臀部の緊張が顕著であった。左臀部のツボに鍼をし、さらに姿勢筋に関連した手のツボへの施術を行ったところ、著明な可動域の改善が得られた。最後に下半身の緊張緩和を目的とした施術を追加し、治療効果の定着を図った。施術直後には動作時痛が消失し、症例者の満足が得られた。
使用したツボ
まとめ
仕事による姿勢の偏りが、腰部と臀部の緊張を引き起こしていたと考えられる。本症例では、局所の施術に加えて、手のツボへの施術が効果的であった。これは全身の筋緊張のバランスを整えることで、腰部への負担が軽減されたためと推察される。症状の再発予防には、作業姿勢の改善と定期的なストレッチが有効と考えられる。
担当スタッフ
洲崎 和広