膝周りが腫れて屈伸ができない膝の激痛
症状
1年半前から左ひざに痛みを感じるようになり、階段の上り下りが辛く、正座ができなくなった。整形外科では「左ひざ関節症」と診断され、痛み止めと湿布薬での治療が1年間続いたが回復の兆しはみられない。
その後ひざ周りが腫れて動けなくなり、水を抜いては腫れてを繰り返し、仕事もそろそろ限界かなと思っていたときに、当院に通う娘さんからのご紹介で来院。
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来院者
男性
60 歳
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期間
2017年2月 ~ 2017年11月
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頻度
月3回程度
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通院回数
16回~20回
施術と経過
靴下を履くための屈伸動作も膝が痛くて困難な状態。便秘でガスが止まらない症状は、慢性的な薬の服用と背筋を伸ばした姿勢によって胃に力が入り、下腹部の力が入らなくなったことにより起こっていると考えた。
膝と関係の深いお尻と腰のツボを使うと、歩行時の痛みが大幅に軽減。股関節の付け根を緩めるために、足の甲のツボに鍼をおこなうと靴下が履けるようになった。
胃に強い緊張があったので、お腹を緩める腕のツボを使って仕上げた。1年間飲み続けているお通じ薬、痛み止めの服用を全てやめてもらう。
2診目、ひざ前の痛みは残るが、胃の調子が大幅改善。快便によりガスの量も減っていた。
同様の方針で施術をした5診目、「左膝の腫れが格段に減り動きやすくなる。」胃腸の状態は一度波があったが収束し、ガスの量はほぼ気にならなくなった。
週1回に感覚を広げ12診目、久しぶりにまっすぐ歩ける感覚を取り戻せた。平地での歩行・屈伸はほぼ気にならなくなり、階段の上り下りと初動作に痛みが残る。
隔週に感覚を広げ20診目、膝が痛くて数年行けていなかった、登山にも行けるようになった。
仕事での酷使もあり、身体の状態をみて月1回ほど来院されていたが、念願のお引越しにより、ご卒業頂く。
使用したツボ
まとめ
膝が動くようになるには股関節・足首の動きを良くすることが先決である。膝という曖昧な形にばかり囚われてしまうと、長期間に渡って症状が変化しない状況が生まれやすい。
担当スタッフ
紅露 啓太郎