NEWデスクワーク中に増強する左骨盤部の重だるさ
症状

デスクワークに従事する方が、車の掃除という日常的な動作の際に腰痛を発症した。主な症状は左骨盤部を中心としたズーンとした重だるい痛みで、特に座位時に増強する特徴があった。痛みの程度は10段階中7程度で、立位では比較的軽減するものの、デスクワークや日常生活における座位姿勢時に持続的な痛みを訴えていた。安静姿位が定まらないことで日常生活に支障をきたしていた。
-
来院者
女性
50 代
-
期間
2025年8月 ~ 2025年8月
-
頻度
1回通院
-
通院回数
1回
施術と経過
初診時の所見では、立位・座位ともに体幹の後屈動作に制限が認められ、仙腸関節部に顕著な緊張が確認された。施術では、背部のツボに対して鍼を行った。その後、胸椎の伸展動作の調整を実施したところ、動作時痛が消失し、座位での痛みも改善が見られた。
使用したツボ
まとめ
本症例は、日常的な動作による腰部への負担が原因で発症した急性腰痛であった。背部のツボへの鍼施術と胸椎の動きの調整により、即時的な効果が得られた。特に、胸椎の可動性改善が腰部の症状緩和に有効であったことから、腰痛の治療においては局所だけでなく、関連する脊柱全体の機能評価と調整が重要であることが示唆された。初回の施術で症状が改善し、その後の再発報告もないことから、適切な施術アプローチが選択できたと考えられる。
担当スタッフ
洲崎 和広