NEW肉離れ後正座が出来なくなってしまった
症状
肉離れのリハビリ後、右膝裏外側に痛みが残存し、正座が困難な状態となった。痛みは動作時のみで、日常生活への大きな支障は少なかったものの、これまで可能だった動作が制限されることへの不安を感じていた。触診所見では下肢外側に明確な張りが確認された。
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来院者
男性
50 代
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期間
2025年2月 ~ 2025年4月
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頻度
週1回程度
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通院回数
21回以上
施術と経過
初回施術では、膝の可動域改善を目的として、お尻と膝周りのツボに鍼をした。その結果、正座時の可動域に改善が見られた。2回目以降は、初回と同様の施術に加え、股関節の柔軟性向上を目指して足の甲のツボにも鍼を行った。施術を重ねるごとに正座の可動域は徐々に拡大し、計6回の施術で大幅な改善を達成した。施術期間中、症状の再燃や新たな症状の出現は認められなかった。
使用したツボ
まとめ
肉離れ後の二次的な膝関節の可動域制限に対し、段階的なアプローチで改善を図った症例である。お尻と膝周りへの施術を基本としながら、股関節の柔軟性にも着目した包括的な施術により、正座動作の改善を実現した。継続的な施術による段階的な機能回復が、確実な症状改善につながったと考えられる。本症例は、スポーツ後のリハビリ期における二次的な機能制限に対する鍼灸施術の有効性を示している。