NEW生理前から続く重だるい腰痛と動作制限
症状

生理前から発症した重だるい腰痛を主訴に来院。5日前から症状が出現し、通常であれば数日で改善する生理前の腰痛が、生理終了後も継続していた。腰部全体に重怠感があり、特に屈む動作に強い制限がみられた。また、仰向けでの就寝が困難な状態であった。日常生活では、床に落ちた物を拾うなどの前屈動作に支障をきたしていた。
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来院者
女性
30 代
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期間
2025年8月 ~ 2025年8月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時の所見では、腰椎下部に強い緊張が確認され、前屈動作に著明な制限がみられた。臀部のツボへの鍼により、屈曲動作に若干の改善がみられ、さらに肩・肩甲骨周辺のツボへの鍼で前屈動作の可動域が拡大した。最後に背部のツボに対して鍼を行ったところ、仰臥位での安静や起き上がり動作も可能となった。初回施術後、動作時の痛みは消失し、症状は著明に改善した。
使用したツボ
まとめ
生理周期に関連した腰痛に対して、腰部周辺だけでなく、肩甲骨や背部など関連する部位への包括的な鍼施術が効果的であった。特に、臀部から背部にかけての筋緊張の緩和により、動作時痛の軽減と可動域の改善が得られた。本症例では、初回施術で症状が改善し、その後の再発報告もないことから、適切なツボ選択と施術アプローチが奏功したと考えられる。
担当スタッフ
洲崎 和広