NEW10年来の慢性膝痛で階段昇降困難
症状

左膝の慢性的な痛みを10年ほど前から自覚している。日常的な歩行時の痛みは軽度であるが、階段の昇降時や小走り時に強い痛みが出現する。また、しゃがむ動作や正座が困難で、膝を曲げると膝全体が痛み、腫れている感覚が出現する。整形外科でリハビリや注射による治療を継続的に受けている状態である。
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来院者
女性
70 代
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期間
2025年4月 ~ 2025年6月
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頻度
週2~3回
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通院回数
10回
施術と経過
初回施術では、全身の過緊張を緩和するアプローチと、腰部、臀部、足の甲のツボに鍼をした。施術直後から膝の曲げ伸ばしがスムーズになり、体重負荷時の痛みも軽減した。週2回の頻度で3週間施術を継続したところ、階段昇降時の痛みが消失。その後、週1回のペースで4回施術を行い、正座時の膝裏の違和感も改善。計10回の施術で症状は大きく改善した。
使用したツボ
まとめ
慢性的な膝痛に対して、全身の緊張緩和と鍼施術を組み合わせたアプローチが有効であった。特に階段昇降時の痛みに対しては早期から改善が見られ、継続的な施術により正座時の違和感も消失した。医療機関での治療と並行して鍼施術を行うことで、より効果的な症状改善が得られた症例である。