腕を斜めに挙げるとズキッと痛だるい
症状
お孫さんを抱っこする機会が増え、1ヶ月前から「歯ブラシや食器洗い、茶碗を持つだけでも右腕が痛だるく辛い。特に腕を斜めにすると痛みがある。」
首から肩・背中にかけてコリやすくなり痛みを我慢できなくなったときに、当院に来院される娘さんの紹介で来院。
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来院者
女性
70 歳
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期間
2017年11月 ~ 2017年12月
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頻度
週1回程度
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通院回数
8回
施術と経過
身体の横軸(内転外転)バランスの崩れと、痛い期間が長く続いたことにより手足に余分な力が入り過ぎていることが原因と考えた。
足首、お尻のツボを使って横軸のバランスを整え、手足の緊張からくる肩の強張りには、手の甲のツボに鍼をした。初回は動きの変化を共有できなかったが、肩〜背中の緊張が緩和しているのを確認して施術を終える。
3診目、歯ブラシ、茶碗洗いが痛みなくできるようになり、重たい物をとっさに持ったときの痛みが残る。
鎖骨の動きを良くして胸の緊張を取る目的で、手と胸のツボを加える。
6診目、日常生活に支障がでなくなる。
重いものを持つ怖さがまだあるので、肩を動かす起点の安定を目的とした施術を2回おこない、ご卒業頂く。
使用したツボ
まとめ
腕を挙げる・保持するには下半身の安定が必要で、肩・腕の付け根が背骨にあると認識できれば、中間にある肩甲骨を支点として動かせるようになる。
局所から視野を広げて観察できると、アプローチする手段は大きく広がる。
担当スタッフ
紅露 啓太郎