NEW急な便意と腹痛に悩む過敏性腸症候群の1症例
症状

学生時代からの緊張状態をきっかけに、胃腸にガスが溜まることによる痛みや吐き気に似た不快感、そして腹痛や吐き気を伴う下痢症状が出現した。
急な便意に襲われることが多く、外出が困難な状態であった。
消化器内科を受診し、過敏性腸症候群の疑いと診断されている。
また、腰痛も併発していた。
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来院者
女性
40 代
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期間
2025年5月 ~ 2025年7月
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頻度
週1回程度
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通院回数
11回~15回
施術と経過
初診時、腹部の筋緊張が認められた。足のツボ(陰陵泉、足三里)への施術を行い、メンタル面の不調に対して頭部のツボ(百会、四括)にも施術を実施した。
初回施術では顕著な変化は見られなかったものの、腹部の筋緊張は改善した。
その後、腹部や背部の筋緊張の緩和と内臓機能の向上を目的として施術を継続。
GSRSスコアは初回の65から徐々に低下し、11回目には25まで改善した。
症状は改善と再燃を繰り返しながらも、最終的には下痢症状が治まり、プールでの歩行運動が可能になるまで回復した。
データ
使用したツボ
まとめ
過敏性腸症候群の疑いに対して、足のツボと頭部のツボを中心とした施術を11回実施した結果、症状の大幅な改善が得られた。
GSRSスコアの継続的な低下が示すように、施術の効果は客観的な指標でも確認された。腹部の筋緊張の緩和と内臓機能の向上を目的とした一貫した施術方針が、症状の改善に寄与したと考えられる。
症状の再燃を繰り返しながらも、基本的な施術方針を維持することで、最終的には日常生活の質の向上につながった。
担当スタッフ
杉山英照