NEW顎関節の不調に伴う肩こりと頭痛に対する鍼施術
症状

1ヶ月ほど前から頭痛と肩こりが続いており、特に朝方に症状が強く出る傾向があった。
こめかみ〜後頭部、肩甲骨の内側あたりにかけて、両側に痛みや重だるさを感じており、鎮痛薬を使う日もあるほどのつらさだった。
もともと顎関節の違和感や歯ぎしりの癖があり、自覚症状として「顎まわりが緊張している感覚がある」とのこと。
以前、別の症状で鍼を受けて楽になった経験があり、今回はその効果を思い出して来院された。
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来院者
女性
50 代
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期間
2025年5月 ~ 2025年5月
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頻度
週1回程度
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通院回数
2回
施術と経過
初回は、頭痛や肩こりの原因を顎関節の緊張と全身のバランスの乱れから捉え、
仙腸関節部(骨盤まわり)、腰方形筋にあたる部位、下腿部の内側にある反応点に鍼を行った。
2回目も同様の施術を実施。
施術後には、「薬を飲まずに過ごせるようになり、頭痛はほぼなくなった」と話されており、
症状の軽減を実感されていた。
使用したツボ
まとめ
このケースでは、顎関節の緊張が全身に波及し、肩こりや頭痛として現れていたと考えられる。
局所だけでなく、骨盤や腰・足元の緊張を整える施術を行ったことで、比較的短期間で症状の改善が見られた。
鍼灸による全身のバランス調整が、顎まわりの不調に起因する複合的な症状にも有効であることを感じた症例である。