NEW妊娠33週の逆子と冷え性
症状

妊娠33週0日で逆子と診断され、産婦人科から特に指導はなかったものの、立っていると腰全体に痛みを感じることがあり、妊娠中から便秘がちである。便秘に対してマグネシウム製剤を処方されているが、下痢になるため調整しながら服用している。また、冷え性もあり、特にお腹全体が冷えている印象がある。触診では右季肋部に胎児の頭らしき硬さが触れた。
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来院者
女性
30 代
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期間
2025年1月 ~ 2025年1月
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頻度
週2~3回
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通院回数
5回
施術と経過
初診では、腰全体の筋肉の緊張を緩和し、腹部の柔軟性と暖かさを促すことを目的に施術を行った。具体的には、臀部のツボに鍼をして腰の緊張を和らげ、便秘の改善を目的にスネのツボにも鍼をした。施術後、お腹の柔軟性が向上し、胎児の頭らしき硬さが右季肋部から左季肋部へ移動したことを確認したため、初診は終了とした。また、生活指導として、体温より冷たい飲み物や食べ物を避けるよう促した。
2診目以降、胎動が激しく感じられるようになり、便秘薬を飲まずに過ごせるようになったとの報告があった。5診目まで同様の施術を継続し、腹部の柔軟性と暖かさを維持することを目指した。34週6日の検診で逆子が直り、頭位になったことを電話で報告された。
使用したツボ
まとめ
妊娠33週で逆子と診断された症例に対し、腰の緊張を緩和し、腹部の柔軟性を高める施術を行った結果、胎児の位置に変化が見られ、最終的に頭位へと戻った。冷え性や便秘といった症状も併発していたため、全身の状態を整えることを重視した。生活指導として冷たい飲食物を避けるよう促したことも、冷えの改善に寄与した可能性がある。逆子の改善に加え、便秘薬を飲まずに過ごせるようになった点も重要な成果である。今後も妊娠中の症状に対して、母体の状態を総合的に整える施術が有効であると考えられる。