NEW自律神経から肩の痛みに発展
症状

1か月前から両肩の前側に痛みがあり、特に右側の痛みが強い状態であった。痛みは常に感じられ、腕を動かすとさらに増強するため、仕事や家事で腕を上げる動作が困難であった。これまで医療機関での診断や治療は受けていないが、自律神経失調の傾向があり、日常的に人に過剰に気を遣う性格であることも影響している可能性が考えられた。
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来院者
女性
30 代
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期間
2024年10月 ~ 2024年11月
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頻度
週1回程度
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通院回数
6回
施術と経過
初診時の触診では、発赤や熱感は見られなかったが、筋緊張が強く、筋肉が筋張っている状態であった。初回の施術では、六谷のツボに鍼を行い、施術後には肩の可動域が広がり、痛みが半分程度に軽減した。その後、肩甲骨周囲の状態を探りながら施術を進め、計6回の施術を行った。施術を重ねるごとに痛みは和らぎ、最終的には日常生活に支障がないレベルまで改善した。
使用したツボ
まとめ
両肩の前側の痛みと可動域制限に対して、六谷のツボを中心に施術を行い、肩甲骨周囲の状態を調整することで症状が順調に改善した。本症例では、筋緊張の緩和と可動域の回復が施術の効果を示す重要なポイントであった。また、自律神経失調の傾向があることから、心身のバランスを整える施術も有効であったと考えられる。今後も症状の再発を防ぐため、適度な運動やストレス管理を取り入れることが推奨される。