NEW食欲低下と生理不順の鍼灸対応
症状

食後にお腹の張りを感じることが主訴であった。この症状により食欲が低下し、日常生活において友人との食事や仕事の会食が辛くなり、職場でのランチにも参加できない状況が続いていた。これまで医療機関で「機能性ディスペプシアの疑い」と診断されていた。また、冷えや生理不順も併発していることが確認された。
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来院者
女性
20 代
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期間
2025年2月 ~ 2025年5月
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頻度
週1回程度
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通院回数
11回~15回
施術と経過
初診時の触診では、足の冷えとお腹の反応が顕著であったため、これらに対応するツボを選択して施術を行った。初回施術後にはお腹の反応が緩和し、体が温まる感覚が得られた。2回目以降もお腹の状態や全身のバランスを考慮しながら施術を継続した。施術を重ねるごとに食後のお腹の張りがない日が増え、食欲も改善。さらに、生理不順も解消されていった。季節の変わり目に一度症状が再燃したが、使用するツボを変更することで対応し、症状の改善を促した。最終的に12回の施術で大幅な改善が見られた。
使用したツボ
まとめ
食後のお腹の張りや食欲低下に加え、冷えや生理不順といった複合的な症状に対して、全身の状態を考慮した施術が有効であった。症状の再燃時には柔軟に施術内容を調整することで、症状の改善を維持することができた。この症例は、機能性ディスペプシアの疑いに対する鍼灸アプローチの可能性を示唆しており、今後も季節や体調の変化に応じた施術が重要である。