NEW腰部全体の張りと鋭い痛みを伴う腰痛
症状

慢性的な腰痛を抱えている男性が、昨日から特に痛みが強くなり、日常生活に支障をきたしている状態で来院した。腰部全体に張っているような感覚が強く、重怠さを感じている。静止時には重怠い感覚が続き、動作時、特に腰を伸ばす動きを行うとズキンとした鋭い痛みが生じる。座位では背中を丸くした姿勢をとらざるを得ず、仰向けになることができないため熟睡ができない状況であった。数年前に同様の痛みで整形外科を受診した際には「腰椎椎間板炎の疑い」と診断されており、今回の痛みもその時の症状に似ていると訴えていた。
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来院者
男性
30 代
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期間
2025年5月 ~ 2025年5月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時の触診では、腰部全体に強い緊張が見られ、立位や座位で腰を伸ばす動作が制限されていた。まず関連する臀部とハムストリングスのツボに鍼を行い、腰部の緊張を緩和させた。その結果、痛みが大幅に改善された。さらに肩甲骨と仙腸関節の連動を整える目的で肩上部のツボに鍼を行ったところ、腰を伸ばす動作時の鋭い痛みが完全に消失した。施術後、症例者に実際に動作を確認してもらい、痛みが消失したことを喜んでいた。症例者は肉体労働をしており、慢性的な腰痛を抱えているため、今後も定期的なケアが必要と考えられる。
使用したツボ
まとめ
慢性的な腰痛を抱える症例者に対し、臀部やハムストリングスのツボへの鍼が腰部の緊張を緩和し、肩上部のツボへの鍼が腰を伸ばす動作時の鋭い痛みを解消する効果を示した。症例者は肉体労働をしているため、腰部への負担が大きく、慢性的な痛みが再発する可能性がある。今回の施術では、腰部の痛みの原因が臀部や肩甲骨周辺の連動に関連していることが示唆された。今後は症例者の生活習慣や仕事の負担を考慮しながら、定期的な施術を行い、腰痛の再発防止を目指すことが重要である。
担当スタッフ
洲崎 和広