NEW座位で脚の痺れが続く症状とその改善過程
症状

2か月前から座位で脚の痺れが続き、左の坐骨に荷重をかけることができない状態であった。屈む動作が制限され、その動きでも脚の痺れが強くなるという症状が見られた。日常生活では長時間座ることが困難であり、食事も家族と食卓を囲むことができない状況であった。医療機関での診断は特に受けていないが、症状の改善を求めて来院した。
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来院者
女性
30 代
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期間
2025年5月 ~ 2025年5月
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頻度
週1回程度
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通院回数
3回
施術と経過
初診時には臀部の緊張に関連した腰部のツボ、脚の痺れに関わる腰部のツボに鍼をした。施術後、一週間後の2回目の来院時には「膝から下の痺れがとれて楽になった。久しぶりにゆっくりと眠り、少し日常が取り戻されつつある。運転が楽になった」と報告があった。安静時の大腿部の痺れが残っているものの、長く座っていると臀部が硬くなるという症状が軽減していた。2回目以降は臀部の緊張を解き、神経の通りを良くすることで痺れ症状にアプローチした。3回目の施術では大腿部の痺れに加え、足指の第三指・第四指・第五指の感覚異常を訴えていたため、臀部の緊張を解き、痺れと痛みに対応した。施術を重ねるごとに症状は改善し、坐位を保てるようになり、食事も家族で食卓を囲むことができるようになった。3回目の施術後には手を床に付けられるほど大幅に改善され、感覚異常も消失した。
使用したツボ
まとめ
本症例では、座位で脚の痺れが続く症状に対して、臀部の緊張を解き、腰部のツボを中心に鍼を行うことで症状の改善が見られた。施術を重ねることで、膝から下の痺れが消失し、日常生活の質が向上した。特に坐位を保てるようになり、家族と食卓を囲むことができるようになった点は、症例者の生活において大きな変化であった。3回目の施術時には前屈制限が改善され、手を床に付けられるほどの柔軟性が回復した。症状の再燃や新たな症状の出現はなく、短期間で大幅な改善が見られた症例である。
担当スタッフ
洲崎 和広