頭の中で音が反響している感じがする
症状
人ごみの中に入ると、音がウォンウォン響く感じがして会話がままならない。夜になるとエアコンの室外機音のような耳鳴りがする。めまいも時々出てくる。耳鼻科を受診して「低温障害型感音難聴」といわれ、6種類ほど薬を処方された。夜は耳鳴りの音量が大きくなるうえに利尿剤も処方されていたので2時間おきにトイレに行きたくなり寝れない日が続いた。3週間薬を飲み続けたが効果を感じれず、病院の先生に私の症状治るか聞いたところ治らない人もいると言われ不安になり友達の紹介で当院を受診する。
-
来院者
女性
40 代
-
期間
2017年10月 ~ 2017年12月
-
頻度
週2~3回
-
通院回数
11回~15回
施術と経過
身体全体を触診検査していくと、頸部と肩甲骨に強い緊張部位があった。また、首を動かす痛みもあった。これは頸部と肩甲骨の動きの連動性が失われ、内耳への血流が減少し症状が発症したものだと判断し、頸部と肩甲骨の連動性が回復するように手足のツボに鍼をした。初回の施術で首の動かす痛みは軽減した。はじめて頭の中がウォンウォンする感覚がましなように感じた。今まで薬で効果を感じれなかったが、鍼をして少し変化があることに感動した。とにかく首が動きやすくなると気分も楽になることに気付いたとのことだった。施術をしていてもストレスを感じると症状が戻ってしまう時が続き不安だったが7回目の施術より症状が戻ることが急に無くなった。身体が動きやすいため動かす気力が出てきた。10回目で症状はほぼなくなったが、二度とあの経験はしたくな思いから15回ほど続けて終了とした。
使用したツボ
まとめ
内耳への血流を阻害しているのは首や肩甲骨の動きが悪いことが関係していることが多い。内耳の血流を回復するために直接耳周辺に鍼をしても効果が一時的なものになる。身体はその人自信にとって正常な動きができると血流が良い状態を維持できる。つまりその人にあった身体の動きを回復することが重要となる。ストレスを抱えたから身体が動かないのではない。低音障害型感音難聴になったから身体が動かないのではない。その逆である。身体が動かないから、症状が出るのある。
担当スタッフ
梶谷和史