NEW膝痛後の股関節の痛み
症状

膝の痛みで来院されていた患者さんで、膝痛自体は3回の施術で痛みが消失したが、しばらくして股関節の痛みが出てきた。
症状は左側の股関節の前外側の痛み、そけい部とその下辺りの痛み、ももからスネの前外側のしびれが出ている。
痛みは立位、歩行、立ち上がり時に感じて、靴下を履くのが大変である。しびれは仰向けやうつ伏せの時に出てくる。
患者さんからは、「そう言えばこんな痛みが昔もあったけど自然に治ったから忘れてた」との事でした。
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来院者
女性
50 代
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期間
2025年4月 ~ 2025年4月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
1回目
左側の股関節を曲げると90°くらいで痛みが出てくる。また内ひねり(内旋)でも出現。
これらの動きを良くするために手首、足、スネのツボに鍼をすると屈曲や内旋での痛みが消失。
またしびれに対して腰のツボを使うと、うつ伏せの時のしびれは若干減ったとの事。
2回目
前回後から痛み・しびれ共に消失したとの事。体の所見をみて股関節の調整をして終了。
後日、もともと施術していた胃腸症状のメンテナンスで来院時に、それ以来痛みもしびれも出ていないと報告を受けました。膝の痛みも再発してないとの事でした。
使用したツボ
まとめ
膝の痛みが無くなった後に出てきた股関節の痛みや脚のしびれでした。
良く見られる事ですが、「今ある症状」を整えていくと「過去の症状」が再発されることがあります。
これは過去の症状が「自然に治った」わけではなく、どこかの関節や動きで代償している結果、一時的に症状が「隠れていた」と言うケースです。
ですのでその代償の結果出てしまった膝痛を整えると、膝で代償できなくなって股関節が再発したと考えられます。
ですが股関節に関しても適切にバランスを整えて行くと、痛みはしっかり落ち着いていきます。
担当スタッフ
山崎 智史