NEW仙腸関節由来の腰痛、立ち上がり困難
症状

すのさき鍼灸整骨院(東室蘭駅)
農作業中に重い箱を持った際に腰痛が発症した60代の方である。右腰部を中心に、静止時はズーンと重たい痛みがあり、立ち上がり動作時にはツンッと響くような痛みを伴っていた。特に朝の起床時は症状が強く、周囲の物につかまりながらでないと起き上がれない状態であった。来院時も待合室での立ち上がり動作に困難を示していた。発症から1週間が経過しており、自宅での湿布や痛み止めの使用で経過観察していたが、改善が見られなかった。
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来院者
女性
60 代
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期間
2025年4月 ~ 2025年4月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時の所見では、右仙腸関節部の緊張が顕著であった。動作確認では、立ち上がり動作時と腰椎伸展時に痛みが出現し、仰臥位での痛みも強かった。一方、腹臥位では痛みは認められず、腰椎屈曲の制限もなかった。施術では、仙腸関節周辺の背部とハムストリングスのツボに対して鍼をした。施術直後から静止時痛および動作時痛が消失し、症状は著明に改善した。
使用したツボ
まとめ
仙腸関節由来の腰痛に対して、関連部位のツボへの鍼施術が著効を示した症例である。重労働による仙腸関節への負荷が症状の原因と考えられ、関連する筋群への適切な鍼施術により、即時的な効果が得られた。特に立ち上がり動作時の痛みが顕著であったが、1回の施術で改善が見られたことから、早期の適切な施術介入の重要性が示唆された。その後の再発報告もなく、良好な経過を示している。
担当スタッフ
洲崎 和広