症状

耳の中の痛みと聞こえづらさが主訴であり、左耳に特に症状が集中している。症状は1か月前から始まり、特に原因は見当たらない。常に痛みと聞こえづらさを感じており、日常生活や仕事においても影響が出ている。特に聞き返すことが多く、ストレスを感じている。医療機関での診断では異常は見つからず、特に治療は行われていない。さらに、首肩のこりや目の疲れも訴えている。

施術と経過

初診時の触診では、左耳の裏に圧痛と硬さが確認され、首の緊張も見られた。施術としては、首の緊張を緩和するために手のツボを使用し、耳の治療には手首のツボを用いた。初回施術後、首の緊張は緩和されたが、耳の裏の硬さは残り、圧痛は消失した。2回目以降の施術では、首の緊張と耳の治療を継続し、施術を重ねるごとに首の緊張が緩和されることで耳の痛みも改善していった。完治または大幅な改善には7回の施術が必要であった。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

• 養老 L
• 合谷 L
• 膀胱兪 L

ツボ名称下に表示されるスコアメーターについて ツボの重要度を表したものです

まとめ

首の緊張を緩和することが耳の痛みの改善に寄与した。施術を通じて、耳の圧痛は消失し、痛みの軽減が確認された。今後は、首肩の緊張を引き続き緩和し、耳の症状の再発防止に努めることが重要である。症例からは、耳の症状が首の緊張と関連している可能性が示唆され、全体的な身体のバランスを整えることが効果的であることが分かった。

症例を投稿した鍼灸院：鍼灸院ひなた　清澄白河