右頸部の硬さによる浮遊性めまいの1症例
症状

ふわふわするめまいが主訴であり、症状は2週間前から始まった。
ネイルの仕事をしていることに加え、スマホを使ってSNSでお店の情報発信をする日常が続いていた。
寝起きに10秒ほどの浮遊感を伴うめまいが襲い、右頸部や耳の後ろに硬さを感じていた。
症状の程度は、寝起き時に起き上がれないほどのものであり、日常生活や仕事に影響を及ぼしていた。
耳鼻科でMRIを受けた結果、良性発作性頭位めまい症の疑いが示された。
また、右目の奥に痛みを感じることもあった。
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来院者
女性
50 代
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期間
2024年10月 ~ 2024年10月
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頻度
週2~3回
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通院回数
2回
施術と経過
初診時の触診では、右頸部に硬さが見られた。
施術としては、右T5、左四枢、右颪、右陽陵泉のツボに鍼を施した。
初回施術後、頸部に柔らかさが見られ、起き上がる際もすっきりとした感覚を得られた。
2回目以降の施術では、同様に頸部を緩めることで平衡感覚を整える方針で進めた。
その間、起きた際にふわふわする日もあったが、症状の程度は軽減し、めまいに悩まされることはなくなった。
最終的に、2回の施術で大幅な改善が見られた。
使用したツボ
まとめ
本症例では、ふわふわするめまいに対して、頸部の緩和を目的とした施術が効果的であった。
初回施術後に頸部の柔らかさが増し、起き上がり時の不快感が軽減したことが、症状の改善に寄与した。
施術を重ねることで、めまいの頻度や程度が減少し、日常生活への影響も軽減された。
今後は、再発防止のために定期的なケアを行うことが望ましい。
担当スタッフ
杉山英照