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症例を投稿した鍼灸院:ヒロ鍼灸マッサージ院

NEW尿管結石による腹痛と腰痛

NEW尿管結石による腹痛と腰痛

症状

夜間に突然発症した左下腹部の激痛により救急搬送され、尿管結石と診断。
左下腹部の痛みと硬さ、および左第2腰椎付近の痛みと筋緊張が認められた。
また、排尿困難を伴っていた。
痛みは不定期に出現し、発症時は起き上がることもできないほどの激痛であったが、徐々に軽減傾向にあった。

  • 来院者

    女性

    40 代

  • 期間

    2024年12月 ~ 2024年12月

  • 頻度

    1回通院

  • 通院回数

    1回

施術と経過

左下腹部に著明な緊張と硬さ、左腰部には硬さと筋肉の膨隆が確認された。
左の脾柱で志室付近の緊張緩和、左陰陵泉で下腹部の緊張緩和を図り、左右の清冷淵のツボで排尿促進を促した。施術直後、腰部と下腹部の緊張が著しく改善し、痛みはほぼ消失。
施術後に排尿欲求が生じた。
翌日にはライブ観覧や通常勤務が可能なまでに回復。
1週間後のエコー検査では尿管結石が確認されたものの、痛みなく日常生活を送れていた。
2週間後の検査では結石の自然排出が確認された。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

まとめ

本事例では、尿管結石による急性の疼痛に対して、腹部と腰部の緊張緩和を目的としたツボ施術が著効を示した。
特に、脾柱、志室、三陰交、清冷淵などのツボへの施術により、即時的な痛みの軽減と筋緊張の改善が得られた。
また、施術後に排尿欲求が生じたことは、結石の自然排出を促進する可能性を示唆している。
急性期の尿管結石に対する鍼施術は、痛みの緩和と早期の日常生活復帰に有効な選択肢となり得ることが示された。

ただ、患者さんにも説明しましたが、あくまで施術の目的は痛みと緊張の緩和であること。
症状が緩和されても、尿管結石が無くなったとは限らないこと。
必ず後日病院で検査をすることをお伝えしました。
実際、症状はなくとも一週間後の検査では尿管結石は確認されたので、
急性症状に対しては後日の病院での受診を強く勧めることは大切だと思います。

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