NEW片足重心による骨盤アライメント不良
症状
2年前から特に誘因なく、臀部と骨盤帯を中心とした違和感が出現している。立位時に片足重心となりやすく、姿勢の悪さや癖により肩、膝、足首にも不調を感じるようになっている。痛みの訴えはなく、医療機関での受診歴もない。部活動でのパフォーマンスに影響が出ることを懸念して来院となった。
-
来院者
女性
10 代
-
期間
2025年1月 ~ 2025年1月
-
頻度
1回通院
-
通院回数
1回
施術と経過
初診時の所見では、股関節と膝関節の可動域に異常は認められなかった。しかし、立位での骨盤の左右傾斜において、左側への傾斜は容易だが、右側への傾斜は困難で、右足首でのバランス保持が不安定である状態がみられた。左臀部の緊張に関連した腰部のツボと、右足首の緊張に関連した脛のツボに鍼をした。施術後、立位での骨盤の右側傾斜時の荷重が可能となり、動作の改善が確認された。
使用したツボ
まとめ
姿勢の偏りによる身体アライメントの不均衡が、複数の部位の違和感として表れた症例である。左右の筋緊張の差が骨盤の動きに影響を与え、それが足首のバランス機能にまで波及していた。スポーツ活動におけるパフォーマンス向上を目的として、左臀部と右下腿の緊張に対する鍼施術を行った結果、骨盤の可動性とバランス機能の改善が得られた。初回施術で動作の大幅な改善が確認され、その後の症状の再発報告はない。生活習慣に起因する姿勢の偏りに対して、的確なツボ選択による施術が効果的であることが示唆された。
担当スタッフ
洲崎 和広