NEW食事の度に左顎が痛む開口障害
症状
食後の開口動作時に左顎に痛みを感じる症状が半年前から出現した。痛みは開口時のみに限定され、安静時には特に症状はない。日常生活においては、食事の際に顎を開けるたびに痛みを感じることで支障をきたしていた。医療機関での受診歴はなく、顎の痛み以外の体調的な違和感は特に認められなかった。
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来院者
男性
20 代
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期間
2024年5月 ~ 2024年5月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時の所見では、患側の胸椎に明らかな硬さが確認された。この所見に基づき、胸椎に関連する手のツボに対して鍼を3本施術した。施術直後から開口時の痛みは軽減し、その後の経過報告では痛みが消失したとの報告があった。
使用したツボ
まとめ
顎関節の痛みに対して、胸椎の状態に着目した施術アプローチが有効であった症例である。顎関節の痛みは局所的な問題だけでなく、上半身の姿勢や筋緊張が関与している可能性がある。本症例では、胸椎周辺の緊張を改善することで、顎関節の動きが円滑になり、痛みの軽減につながったと考えられる。今後同様の症例に対しても、局所だけでなく全身的な観点からの評価と施術が重要である。
担当スタッフ
神永輝彦