登山の後から始まった膝の痛みと腫れ
症状

おおば鍼灸院(阪急芦屋川駅/兵庫県芦屋市)
整形外科で半月板損傷と診断され、歩行時の痛みと頻繁な転倒が主訴である。膝の屈伸時に強い痛みと腫れが認められる。リハビリを受けており、階段昇降時の痛みも顕著で、腰痛も併発している。特に登山などの運動時に症状が増悪し、日常生活に支障をきたしている状態である。
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来院者
女性
60 代
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期間
2024年9月 ~ 2024年10月
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頻度
週1回程度
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通院回数
11回~15回
施術と経過
臀部、腰部、下腿のツボを中心に施術を実施した。特に膝の軸を整えることを目的として臀部のツボ、ハムストリングスの緊張緩和のため腰部のツボを用いた。初回施術後は一時的な症状緩和が見られたものの、翌日から3日程度は症状が増悪する傾向にあった。
2回目以降は刺激量を調整し、同様の施術を継続した。
毎回施術後2日間は一時的な症状増悪が見られたが、3日後以降は徐々に改善傾向を示した。
以降同様の施術を行いながら、登山や運動を再開。
登山で少し痛みが出た後に、鍼灸治療で痛みと腫脹の軽減や筋緊張の緩和を行っていくと、良い状態が続くようになった。
使用したツボ
まとめ
10回の施術を経て、北アルプスでの軽登山が可能となるまでに回復した。スターティングペインは残存するものの、膝の捻じれに対する痛みは軽減し、登山後の症状増悪も最小限に抑えられるようになった。施術後の一時的な症状増悪は継続して見られたが、長期的には着実な改善が得られた。このことから、刺激量を適切に調整しながら継続的な施術を行うことで、運動機能の回復と日常生活の質の向上が期待できることが示唆された。