NEW学生時代から続く、10年来の不眠症
症状
10年前から続く不眠の疑いを主訴に来院した。医療機関での服薬治療を受けているが、睡眠薬の効果が強すぎて日中まで眠気が残り、定時出勤が困難な状態であった。薬を服用しないと入眠できず、十分な睡眠が得られないことによる疲労感も強く、仕事後の家事も行えない状況であった。また、慢性的な睡眠不足により全身の倦怠感を呈していた。
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来院者
男性
20 代
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期間
2024年11月 ~ 2024年12月
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頻度
週2~3回
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通院回数
9回
施術と経過
初診時、上背部に顕著な硬さが認められた。足首、膝周り、骨盤周りのツボに鍼をした結果、2診目前には数年ぶりに良好な目覚めの日が複数回あった。これを受けて、2回目以降は上背部に対応するツボを中心に施術を行った。5回の施術で症状は大幅に改善し、定時出勤が可能な日が増加。その後、症状の安定化を図るため、6診目から9診目まで間隔を延ばして施術を継続した。
使用したツボ
まとめ
慢性的な不眠により日常生活に支障をきたしていた症例に対し、上背部の緊張緩和を主眼とした鍼施術を行った。足首から骨盤周りまでの施術と組み合わせることで、良好な睡眠が得られるようになった。9回の施術を経て、朝の目覚めが改善されただけでなく、仕事後も運動や自炊などの活動が行えるまでに回復した。睡眠の質の向上により、生活の質も大きく向上したことが確認された。