NEWぎっくり腰になってからの腰の重さがとれない
症状
寒い日の運動後、翌朝の洗顔時に腰部に強い痛みが出現した。主訴は腰全体の重さと左仙腸関節付近の痛みである。子どもを抱きかかえる動作、座位での腿上げ、前屈やねじり動作、車の乗り降りなどで症状が誘発される状態であった。接骨院での施術を3日間受けるも、一時的な改善に留まっていた。発症から2週間が経過し、痛みと重さ、さらに動作への恐怖感から日常生活動作に支障をきたしていた。ぎっくり腰の疑いと考えられた。
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来院者
女性
40 代
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期間
2024年12月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時、座位での前屈で症状の誘発と恐怖感が確認された。触診所見では右の腰方形筋に著明な緊張が認められた。右臀部のツボに鍼をしたところ、腰部の症状は消失し、「今にも走り出したくなるほど身体全体が軽い」との証言があった。その後、症状の再発は報告されていない。
使用したツボ
まとめ
ぎっくり腰の疑いに対して、右臀部のツボを用いた施術が著効を示した症例である。患側とは反対の右側の緊張に着目し、その緩和を図ることで症状の改善が得られた。症状発症から2週間が経過していたものの、1回の施術で著明な改善が得られたことから、症状の慢性化を防ぐ上でも、適切なツボ選択の重要性が示唆された。