症状

ゴルフのラウンドと練習を行った後、入浴時に左腰部の痛みを自覚している。痛みの部位は左上後腸骨棘の外側付近であり、腰を右斜め前方に突き出すような動作で症状が増強する特徴がある。日常生活への大きな支障は見られないものの、趣味であるゴルフが実施できない状態である。医療機関での診察歴はなく、腰痛以外の随伴症状は認められない。発症から1週間が経過している。

施術と経過

診察において、腰部を右斜め前方に突き出す動作で痛みの増強が確認された。施術は左大腿内側のツボと左側の肋骨上のツボに鍼をした。施術直後より症状は大幅に改善し、その後の症状の再燃に関する報告はない。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

• 峡川 L
• 四枢 L

まとめ

ゴルフによる過度な運動負荷が原因と考えられる急性の腰痛症例である。左大腿内側と左肋骨上のツボへの施術により、即時的な効果が得られた。症状の性質と経過から、運動時の急激な負荷による筋筋膜性の疼痛であったと推察される。初回の施術で著明な改善が得られ、その後の再燃報告がないことから、予後は良好であると考えられる。今後は類似症状の予防のため、ゴルフ前後のストレッチや適切なウォーミングアップの指導が有効であると考えられる。

症例を投稿した鍼灸院：養気院