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症例を投稿した鍼灸院:はりきゅうルーム カポス

NEWダンス動作時に痛む慢性的な腰の痛み

NEWダンス動作時に痛む慢性的な腰の痛み

症状

数年前から腰部に違和感があり、2〜3ヶ月前から症状が悪化している。主訴は腰全体の痛みであり、動作時に痛みが出現する。腰痛が悪化すると、太もも、背部、臀部にも違和感が出現する。患者は部活動でダンスをしているが、腰痛によりダンスができない状態である。これまでマッサージや整体を数回受療しているが、症状の改善は得られていない。初診時の所見では、腰部脊柱起立筋および臀部周囲の筋緊張が認められた。

  • 来院者

    女性

    20 代

  • 期間

    2023年6月 ~ 2023年8月

  • 頻度

    週1回程度

  • 通院回数

    8回

施術と経過

施術は腰部脊柱起立筋や臀部周囲の緊張を緩和することを目的として、下腿部、背部、足部のツボに鍼を行った。初回施術後より痛みの軽減が認められた。2回目の施術後も痛みは軽減したが、パソコン作業や立ち仕事など同一姿勢が続くと痛みが出現していた。4回目の施術では全体的な腰痛が右腰部のみの痛みに限局し、6回目では日常生活での痛みがほぼ気にならない程度まで改善した。7回目の施術後にはダンスを再開することができ、8回の施術で大幅な改善が得られた。施術期間中に症状の再燃や新たな症状の出現は認められなかった。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

まとめ

本症例は数年来の慢性的な腰痛が悪化し、ダンス活動の継続が困難となった例である。初診時の所見から、腰部および臀部の筋緊張が症状の主たる原因と考えられた。下腿部、背部、足部のツボへの施術により、筋緊張の緩和と痛みの軽減が段階的に得られた。特に4回目以降で症状の局在化が進み、6回目で日常生活動作の改善、7回目でダンス活動の再開が可能となった。本症例では、遠隔部位への施術による筋緊張の緩和アプローチが有効であり、運動制限の改善に寄与したと考えられる。今後は過度な筋緊張を予防するための姿勢指導や運動指導も検討が必要である。

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