左目が閉じる、頬がこわばる
症状
 
        X年3月左の目〜口元までの動きが突然鈍くなった。
次第に目が閉じ、開きにくくなり、頬もこわばり、口元の動きが悪くなった。
涙が出て、口元に含んだ水分が漏れるようになった。
発症から鍼灸院3院通院。
あまり大きな変化がみられることなかった。
3院目で直接顔に鍼を打たれた際にこわばりが強くなったためどこに行くか迷っていたところご友人の紹介でご来院された。
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                    来院者女性 50 代 
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                    期間2023年9月 ~ 2023年10月 
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                                            頻度週2~3回 
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                                            通院回数9回 
施術と経過
体表観察をしていくと頚部、肩甲間部、胸部、頬部、側頭部に硬さがみられた。
体表観察で得た情報を元に手のツボ、頭部のツボ、前胸部のツボに鍼をした。
初回の時点で以前行ってた鍼灸院でできたこわばりがなくなった感覚があった。
口元に水分や空気を含んでももれなくなった
しかし、頬がくっつくような感覚と目が閉じてきてしまう感覚が残った。
6回目で頬のこわばりとくっつく感覚がなくなった。
まだ目が閉じていくような感覚と涙が出ていくことはあった。
7~8回にかけて、治療後は目が開く感覚がみられた。
9回目で目が開きやすい状態になった。
見た目的には問題ない。
疲れがたまると若干顔のこわばりを感じる様子だったが日常生活的に問題はない状態になった。
使用したツボ
まとめ
顔面神経麻痺では神経的にも直接幹部に鍼を打たないことが良いとされる。
当院の鍼灸治療では神経的にも直接幹部に鍼をしない。
遠く離れたツボを使い動きを改善し、顔面神経麻痺に対応をしていくことで今回の症例のように改善を目指していく。
担当スタッフ
杉山英照
 
                                     
                                     
                                     
                                    





