まばたきができない 水分がこぼれる
症状
来院の1週間前起床時に顔の右側半分に違和感を感じた、そのまま仕事に向かったが昼頃には明らかに動いていないことに気づき仕事を早退し、そのまま脳外科を受診した。MRI検査の結果、脳には異常がないことからおそらく『顔面神経麻痺』であろうと告げられる。ステロイドとビタミン剤を1週間分処方され飲んだがあまり効果は感じなかった。病院での治療にあまり効果を感じることができなかったことに不安を感じ、インターネットで『顔面神経麻痺』について調べていたところ、顔面神経麻痺の治療について詳しく書いてあるサイトを見つけ来院。初回来院時は右側の瞼を閉じることができず、口角を引き上げることもできなかった。コンタクトをしているために目にゴミが入ると痛い、口をゆすぐことや食事中の水分やみそ汁などがうまく摂ることができない状態であった。
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来院者
男性
40 代
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期間
2019年12月 ~ 2019年12月
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頻度
週2~3回
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通院回数
8回
施術と経過
首や背中、胸の状態を診てみると、顔面神経麻痺の症状特有の筋肉の緊張を確認することができた。最初に首の筋肉の緊張を解くために手と足にあるツボに鍼をして確認すると筋肉の緊張が緩むのを確認することができた。続けて大胸筋の緊張を解くために肩にあるツボに鍼をすると、顔全体が少し軽くなったように感じる。特に施術後の帰りの車で明らかな変化を感じることができて、『これは治りそうだ』と期待感を感じたとのこと。2回目以降も同様の施術を1週間に2回のペースで行ったところ、徐々に回復していき、5回目の施術時にはまばたきが普通にできるようになり、8回目の施術時には最後まで残っていた口元の違和感もなくなったため施術を終えた。
使用したツボ
まとめ
発症から日も浅く、顔面神経麻痺の症状のとしては重症の部類ではなかったので早期に症状を改善することができた。顔面神経麻痺の症状の方の多くに首や大胸筋に顕著な筋緊張を確認することができる。それらの筋肉の緊張をうまく緩めることができたのが症状の早期回復胃つながったのであろう。
担当スタッフ
渡辺拓朗