バンザイをすると、肩の前から後ろにかけて痛む
症状
半年前より、バンザイの姿勢をすると、左肩の前から後ろにかけて痛みが走る。
バンザイをした際に、右腕は肩を耳につけることができるが、左肩は十分に上がらないため、腕を耳につけることができない。
もともと、当院で足底筋膜炎の施術を受けいたが、足の症状が落ち着いてので肩の施術を希望し来院。
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来院者
女性
50 代
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期間
2019年11月 ~ 2019年12月
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頻度
週2~3回
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通院回数
7回
施術と経過
初回)
肩の痛みの場所と誘発する動作から、鎖骨と肩甲骨、胸椎間(首から、背中の高さに位置する背骨)の関節の動きに問題があると考え、胸椎と、肩のツボに一本ずつ、鍼を行った。
経過:施術後、バンザイの動きがスムーズになる。
2〜5回目)
バンザイの姿勢をとると、肩の前に痛みがグッと響くが、肩の後ろの痛みは、初回に比べて4割ほど軽くなっているのを実感。
しかし、それから、2回目〜4回目までの施術間、痛みの程度、可動域に変化なし。
施術5回目。もともと、右足が足底筋膜炎で体重を左足にばかりかけていたことも、肩の自然な動きを妨げていたと考え、左右の体重バランスを整える目的で右足に鍼を行う。
6回目)
5回目の施術以降、肩の後面の痛みがほぼなくなる。肩の前面はバンザイ時に胸の方まで痛みが広がるような感覚があるため、鎖骨と胸周辺の筋緊張を緩和する目的で、手と背中に鍼を行う。
経過:胸の方に広がるような痛みはなくなり、バンザイの動きもスムーズになる。
7回目)
バンザイの姿勢時、なんとか、左腕が耳につくようになる。日常生活は困ることなく、趣味のヨガ教室にも参加できるようになったんため、本人の希望もあり、7回で施術を終了とした。
使用したツボ
まとめ
肩の動きは、腰や下肢などの影響を受けやすい。そのため、一定期間以上、腰痛や下肢の症状を抱えていると、そのことが原因となり、肩の症状を引き起こすことがある。
来院者は、もともと、右足の足底筋膜炎をかかえており、当院で施術を受けていた。
その後、足の症状が改善した後も、右足をかばう習慣が左肩に負荷をかけ、このことが症状の改善を妨げていたと考え体重を左右均等にかけられる処置をしたところ、次第に症状の寛解がみられた。