喉の異物感と胃の膨満感
症状
1ヶ月前に交換留学が終わり帰国してから忙しくしていた。疲れとストレスからか身体の左側に色々と症状が出るようになった。来院時には左喉の異物感と、胃の辺りに空気がたまるような感じで張ってしまうことが気になっていた。以前通院していた母親のご紹介で来院された。
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来院者
女性
20 代
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期間
2019年7月 ~ 2019年8月
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頻度
週1回程度
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通院回数
2回
施術と経過
初診
特に気になっている喉の症状に焦点を当てて治療をしていくことにした。喉に関与する前頚部の緊張を確認すると左側の緊張が強く出ていた。その緊張を取るため手のツボと足のツボに鍼をして10分そのまま置いて置いた。その後首の緊張をみてみると緩んでいるのを確認できた。喉の異物感も先ほどより軽い感じがするとのことだった。
お腹の緊張をみてみると上腹部に張った感じがあったので、その張ったところと対応しているフクラハギに鍼をしてこの日の治療を終えた。
2診目(1週間後)
喉の異物感はその後気にならなくなったとのこと。胃の方はまだ張った感じと食事をするとムカムカするとのことだった。お腹の張りを確認するとまだ上腹部に緊張がみられた。前回のフクラハギのツボに加えて膝のツボにも鍼をした。するとお腹の張りが和らぎ自覚していた張り感も減った。
緊張が取れたのでまだ調子が悪かったらまた来院していただく形で治療を終了した。
後日、連絡を取ると調子は良い状態を保っているとのことだった。
使用したツボ
まとめ
環境が変わると身体も心も少なからずストレスを感じる。この患者さんの喉の症状(一般的に梅核気、ヒステリー球と言われる)、お腹の張りなどはストレス性の問題が多いとされているが、同じようなストレスがかかっても症状が出る人、出ない人がいる。症状を引き起こしているのは関連した場所の身体の緊張であり、その緊張を取ることで症状の緩和につながる。大事なのは緊張している部分の元となる緊張を取ることである。