がん治療中の腰の痛み
症状
昔から当院にいらしている時々いらっしゃる方(施術頻度は1~2月に1回)
胃がんステージⅣが12月に分かり1月の中旬に入院して1回目の抗がん剤治療を行った。
入院中ずっと寝ている状態動きはほとんどなく過ごしていたら、ベットのせいか腰が段々痛くなり昨晩は全く眠れなかったとの事。現在は腹水も少し溜まっておりうつ伏せにはなれない。
今日も痛くて眠れないか不安との事で連絡をくれた。
当院は本来往診を行っていないがかなり昔からの患者さんであり状況も考慮し往診を行う事にした。
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来院者
男性
60 代
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期間
2019年1月 ~ 2019年2月
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頻度
週1回程度
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通院回数
3回
施術と経過
お腹を触ると下腹部は腹水が少し溜まっている、上腹部右側が硬く張っている。
背中を触ってみると胃兪あたりが盛り上がって張っている、特に右側が強く張っている感じで
本人の訴えも右が強い。
足のすねのツボ両方に鍼をししばらく置いてから背中を触ってみると張りが取れている。触った感じの
変化を本人も驚いて「こんなにすぐに変化が出る?」と言われる。腰とお腹の硬さに関連する手のツボに1本ずつも
鍼をしお腹もやわらかくなったため終了した。
1週間後退院してから来院され「あの日から痛みなく眠れている」との事。
その後2回同様の施術をし落ち着いてるためまた辛くなったら連絡してもらうことで一旦終了としたが2週に1回程度来院、腰痛はないが体調を整えたいとして来院されている。
使用したツボ
まとめ
お腹の状態が背中に出ている場合も多くそれが辛さの原因になっていることもある、足のツボで背中が見事に楽になりよく眠れる事で病気治療への意欲も湧いてきた。
辛い症状も鍼があれば楽になると思われており、不安を除く存在にもなっている。