立っていられないほどのめまい
症状
1週間前、突然ぐるぐると目が回り立っていられない程のめまいに襲われた。しばらく様子をみているうちに落ち着いたが、翌日以降も頻繁に発症した。
心配になり大学病院で「内リンパ水腫」の疑いがありMRIの検査を受けるが異常なし。近隣の耳鼻科では、聴力低下で「メニエール病」と診断される。
その後は吐き気も伴い、あまり改善がみられない。
来院時は、回転性よりもぐらぐらやふらふらするめまいが多くなっていた。
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来院者
女性
40 代
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期間
2016年9月 ~ 2016年9月
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頻度
週2~3回
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通院回数
8回
施術と経過
鍼をする前に姿勢を確認したところ、立位では右側に体が傾いている状態だった。首の後ろ右側に圧痛が2ヶ所見つかり、足と仙骨のツボに鍼をして痛みの緩和を確認してもらった。
他に、右股関節の外旋をすると鼠径部に痛みを伴い動きづらくなっていたので、膝のツボを使うと瞬時にらくになった。
3回目まで同様に施術をした。その間、頭重感が3日に1度起こるので対応した。以降は、めまいに対して不安は残っているが、起こりそうな感じだけになった。
5回目からは、外出時に再発することなく、運動が可能な状態になる。
8回目、日常生活や運動も問題なく過ごせるので終了した。
使用したツボ
まとめ
今回、頚部の右側に緊張が集中していたのは、体の重心が右側に傾く姿勢になっていたからである。
頚部のコリを集中的に解消しても効果はあるが、めまいを繰り返す場合もある。
股関節から体のバランスを調整したことで、再発しにくい状態になった。