五十肩の様な肩の痛みから首こり・頭痛と不定愁訴
症状
一年程前に両肩に五十肩の様な症状が現れ、病院で運動療法を中心とした治療を行う。約半年後、治療は終了。ピーク時に比べると症状は改善していたが、ある一定の動きをすると痛みと動かしにくさがある。
痛みのためか徐々に動くのが嫌になりじっとしていることが多く、その頃から首・肩周りが凝り固まった感じがしてきた。首のコリがひどくなると頭痛が出てきて、常に首の後ろが引っ張られるような気がしている。
最近は、肩の痛みと首こり・頭痛に加え、何とも言えない不安感や動悸・イライラすることが増えてきた。自分で自律神経の問題ではないかと考え、心療内科に行き薬を処方してもらっている。
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来院者
女性
50 代
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期間
2019年1月 ~ 2019年2月
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頻度
週1回程度
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通院回数
8回
施術と経過
1診目:肩の連動を回復させることが大切だが、まずは一番気になる首コリと頭痛を改善することを優先した。後頚部の緊張と後頭部周辺に痛みが強いため、これらに対応する手と足のツボに鍼をした。すぐに首・肩は緩み、頭痛も軽減した。
次に、肩の連動を回復させるため、背中と足のツボを追加した。肩の動きがスムーズになったのを確認し1診目を終了した。
2診目:首コリ・頭痛はほとんど感じないが、肩の動きにくさがある。前回の施術後は動きもスムーズだったが少しずつ戻ってしまうとのこと、繰り返し施術を行うことでいい状態を維持できるようになることを説明し、前回同様の施術を行う。
3~7診目:徐々にいい状態が長く続くようになってきたため、状態を診ながら来院間隔を開けて様子を見た。
8診目、肩の動きがスムーズになり痛みも感じない。また、肩の痛みや首コリ・頭痛の改善とともに、不安感や動悸もなくなったとのことで施術を終了とした。
使用したツボ
まとめ
肩の痛みが一年も続いていたため、様々な症状が出ていた。一見すると自律神経や精神的な問題と考えてしまい、治療を難しくしてしまうことがある。
しかし、今回の症例の様に、身体の不必要な緊張を取り除き動きを改善することで、さまざまな不定愁訴を解決できることも少なくない。