五十肩、ズボンを履くときに痛む
症状
半年前にお風呂掃除をしていた際に、肩がゴキっとなり手が後ろに回らなくなった。その後少しずつ痛みは引くが、その3か月後に痛みが増悪。肩が90度までしか挙がらなくなる。整形外科で検査を受けるも異常はなく、医師に「五十肩ではないか」と言われる。
その後、他の院で鍼施術を受け、少しずつ症状は緩解していき120度ほどまで挙がるようになった。しかし最近になって腕のだるさが出現。すぐに腕のだるさは治まるが、ズボンを履くときなど日常生活にも支障をきたしている。どうにかしたいと考え来院された。
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来院者
女性
50 代
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期間
2018年7月
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頻度
週1回程度
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通院回数
11回~15回
施術と経過
肩の動きを見ると特に外転・結帯動作での可動域の悪さがみられた。股関節が肩関節に及ぼす影響を考え鍼をした。直後から肩関節の可動域が広がり動かしやすくなった。
2診目、引っかかるが動かしやすい状態は続いている。同様の方針で施術を続ける。
3診目、耳近くまで肩を挙げることができるようになるが、結帯動作で可動域が悪く、ズボンを履くときには肩に痛みが生じる。
4~9診目、脊柱を調整することで肩関節にアプローチし、回数を重ねるごとに徐々に可動域が広がっていく。
日常生活で影響がないほどに改善したため、12回目の施術で終了した。
使用したツボ
まとめ
肩関節は股関節と互いに影響しあう関係にあり、脊柱で細かな動作の調整を行っている。なかなか治らない肩関節の症状は股関節や脊柱のトラブルが原因となっており、注意深く身体を観察する必要がある。