NEW乗り物酔いのような感覚が続くめまいで真っ直ぐ歩けない
医師による診断:ラムゼイハント症候群
症状
約1年前から耳に痛みを感じ、すぐに病院を受診したが経過観察となった。翌日には症状が強くなり、ぐるぐるしためまいも発症した。症状がつらく救急車を呼び入院となり、点滴などでめまいは少し緩和したものの、まっすぐ歩くことができない状態が続いた。常に乗り物酔いをしているような感覚があり、歩行もままならず日常生活に大きな支障をきたしていた。医療機関ではラムゼイハント症候群の疑いと診断された。12月になると症状がさらに強くなり、聴力の低下、耳の痛み、かゆみなども伴うようになった。
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来院者
女性
50 代
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期間
2024年12月 ~ 2025年1月
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頻度
週1回程度
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通院回数
3回
施術と経過
初診時の触診では右頸部に強い緊張が認められた。右頸部の緊張を緩めることを目的に、手や足、臀部のツボに鍼をした。初回施術後、少し歩きやすくなったため継続的な施術を行うこととした。2回目以降もアプローチするポイントは変えず、背中のツボなども使用しながら施術を続けた。3回目の施術時点でめまいはかなり改善し、耳の症状の方が気になるようになった。施術期間中に症状の再燃や新たな症状の出現はなく、3回の施術でめまい症状は大幅に改善した。
使用したツボ
まとめ
ラムゼイハント症候群の疑いによるめまいと耳症状に対して、右頸部の緊張緩和を目的とした鍼施術を行った。手や足、臀部、背中のツボを用いた施術により、3回の治療でめまい症状は大幅に改善し、歩行困難も解消された。頸部の緊張が症状に関与していた可能性が示唆され、頸部へのアプローチが有効であったと考えられる。耳の症状については残存しているため、今後も継続的な観察と施術が必要である。











