NEW寝つき悪化と中途覚醒を伴う不眠症状の改善例
医師による診断:不眠症
症状

仕事の多忙により2ヶ月前から不眠の症状が出現した。寝つきの悪さと中途覚醒が主な症状であり、特に平日の睡眠に支障をきたしていた。休日は比較的長時間の睡眠が取れるものの、平日は寝つきに時間がかかり、一度目が覚めると再度眠ることができない状態が続いていた。医療機関にて不眠症の疑いと診断され、投薬治療を受けていたが、最近では薬の効果が減少し、症状が悪化傾向にあった。また、首肩の凝りや全身的な緊張感も伴っており、日中の眠気や集中力の低下により仕事のパフォーマンスにも影響が出ていた。
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来院者
女性
40 代
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期間
2025年8月 ~ 2025年10月
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頻度
週1回程度
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通院回数
8回
施術と経過
初診時の所見では、首肩部の著明な緊張と可動域制限、浅い呼吸、腹部の反応を確認した。施術では、頭部のツボと手のツボを中心に鍼をした。初回施術後、首の可動域制限の改善と全身の緊張緩和が得られた。2回目以降は、症状と体の状態を確認しながら、同様の箇所を中心に施術を継続した。施術を重ねるごとに寝つきが改善し、中途覚醒後も再度入眠できるようになっていった。計8回の施術で症状は大幅に改善した。
使用したツボ
症状スコア
まとめ
不眠症状に対して、身体の緊張緩和に焦点を当てた施術アプローチが有効であった。特に頭部と腹部への施術により、自律神経の調整が図られ、睡眠の質が改善したと考えられる。薬物療法との併用により、段階的な症状の改善が得られ、日中の生活の質も向上した。本症例では、不眠症状に対する鍼灸施術の有効性が示唆された。