NEWゲームによる指の酷使で起きた動作時の痛み
症状

ゲームによる指の酷使が原因で、3か月前から右手指全体に痛みが出現した。特に物を掴む動作時に強い痛みがあり、右腕全体にもぼやっとした重たい感覚を伴っていた。中指の伸展動作時に最も強い痛みが確認され、日常生活での物の把持動作に支障をきたし、趣味の活動も制限されていた。医療機関での受診歴はなかった。
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来院者
男性
10 代
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期間
2025年9月 ~ 2025年9月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時の所見では、右腕全体の緊張が強く、把持動作時の痛みと中指伸展時の抵抗痛が顕著であった。施術では、背中のツボに対して鍼を行った。初回施術後、指の可動性が改善し、動作時の痛みも消失した。その後、症状の再発報告はなかった。
使用したツボ
まとめ
過度なゲーム操作による指の使い過ぎが原因となり、右手指全体の痛みと機能障害が生じた症例である。背部への鍼施術により、腕の緊張が緩和され、指の痛みと可動性が改善した。このことから、指の痛みに対して、局所だけでなく関連する背部への施術が有効であることが示唆された。また、症状の原因となる動作の過度な使用について、適切な指導を行うことで再発予防につながると考えられる。
担当スタッフ
洲崎 和広