NEW離踵期に痛む踵の痛み
症状

サッカーの試合中に発症した左踵部の痛みを主訴に来院した。左踵中央部に離踵期特有のズキッとした鈍痛があり、歩行時に痛みが出現する状態であった。医療機関での受診歴はなく、他の部位への関連痛や違和感は認められなかった。初診時の所見では、ふくらはぎの著明な緊張と踵部への圧痛、足関節の背屈制限が確認された。
-
来院者
男性
10 代
-
期間
2025年9月 ~ 2025年9月
-
頻度
1回通院
-
通院回数
1回
施術と経過
施術では、まず足関節に関連した腰部のツボに鍼をしたところ、踵部の圧痛が軽減した。さらに、ふくらはぎのツボへの鍼により、残存していた痛みも消失した。施術後は歩行時の痛みが消失し、症状の著明な改善が得られた。その後、症状の再発に関する報告はない。
使用したツボ
まとめ
踵部痛に対して、腰部とふくらはぎのツボへの段階的な鍼施術が有効であった。特に、足関節周囲の症状に対して、関連する腰部への施術を先行させることで、より効果的な治療効果が得られることが示唆された。本症例では、初回の施術で症状が改善し、その後の再発報告もないことから、適切な施術部位の選択により、速やかな痛みの軽減が可能であることが確認された。
担当スタッフ
洲崎 和広