NEW運動後の急性腰痛で仰向けになれない
症状

バレーボール後に発症した急性腰痛である。腰部を中心に右側優位の痛みがあり、特に動作時にズキズキと痛みを感じていた。仰向けやうつ伏せの体位変換が困難で、夜間の睡眠にも支障をきたしていた。デスクワークの際は座位保持が困難で、立ち上がり動作でも痛みが出現していた。また、発症以前からバレーボールのアタック時、特に右回旋動作に制限を感じており、パフォーマンスの低下を自覚していた。
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来院者
男性
20 代
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期間
2025年8月 ~ 2025年8月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時、立位での前屈・後屈動作に著明な制限が認められた。臀部のツボへの鍼により、後屈時の痛みは消失し、前屈時の痛みは半減した。さらに臀部への施術を追加したところ、前屈動作も可能となった。仰向け時に仙腸関節付近の痛みを訴えたため、背部のツボに鍼を行ったところ、その痛みも消失した。最終的にうつ伏せ姿勢でも痛みがなくなり、初回で著明な改善が得られた。
使用したツボ
まとめ
急性腰痛に対して、臀部と背部のツボを用いた鍼が著効を示した症例である。症状の発症前からバレーボールのパフォーマンス低下があったことから、慢性的な機能低下が急性腰痛の誘因となった可能性が考えられる。初回の施術で痛みと可動域制限の改善が得られたが、スポーツ活動の継続のためには、予防的なケアの必要性について説明することが望ましいと考えられる。
担当スタッフ
洲崎 和広